財務・人事三菱倉庫が10月31日発表した2019年3月期中間(4-9月)決算は、物流部門で作業運送委託費や配送人件費などが増えたことで、増収だったものの営業利益は減少した。
物流部門は、飲料、自動車部品、家電製品などの取扱増加により、売上高は倉庫事業で4.4%増、陸上運送事業で8%増となった。港湾運送事業は、コンテナ貨物の取扱増加により3.1%増収、国際運送取扱事業は輸出入貨物の取扱増加で7%増収となった。この結果、物流部門全体の売上高は、939億2800万円で6.3%増加した。
営業費用は、貨物取扱量の増加に伴い作業運送委託費が増加したほか、配送センターの新規稼働に伴い人件費、施設賃借費、減価償却費が増加したため、902億1500万円(7.1%増)となった。このためセグメント利益は、37億1200万円で11%減少した。
不動産部門は、主力の不動産賃貸事業が稼働率の上昇により0.6%増収。そのほかの事業では、設計施工事業の受注減少により34.1%減少した。この結果、不動産部門全体の売上高は、170億1100万円で5.7%減少。営業費用は、設計施工の受注減少に伴う設計施工費の減少や減価償却費の減少などで10.8%減となる113億1100万円だった。このためセグメント利益は、56億9900万円で6.4%増加した。
通期は売上高224億円、営業利益125億円、経常利益165億円、純利益110億円を見込む。
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
|
---|---|---|---|
売上高 | 109,979 | 4.3% | |
営業利益 | 6,557 | -3.4% | 6.0% |
経常利益 | 8,917 | -1.4% | 8.1% |
四半期純利益 | 5,598 | -12.4% | 5.1% |