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JR貨物の10月取扱量、災害影響し5.1%減

2018年11月14日 (水)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が14日発表した10月の輸送動向によると、豪雨や台風、地震などの影響により、取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて5.1%減少(前年同期比)した。

今月は、「平成30年7月豪雨」、台風24号・25号接近などの影響により、高速貨物677本、専用貨物2本が運休となった(前年は高速貨物235本、専用貨物16本が運休)。豪雨の影響で不通となっていた山陽線は、10月13日に運転再開となり、復旧までの間はトラックによる代行輸送のほか伯備線・山陰線・山口線を経由したう回運転を実施した。

コンテナは、中旬まで山陽線が不通であった影響によりすべての品目で前年を下回った。食料工業品は清涼飲料水の九州向けが減送し、化学薬品、化学工業品は中国・九州地区の工場との輸送が停滞したほか、積合せ貨物、自動車部品は九州発着が低調に推移した。その結果、コンテナ全体では7.7%減となった。

車扱は、石油が秋冬需要期に入ったことから好調な荷動きとなったほか、セメント・石灰石も供給先の需要が好調となったことから増送となった。その結果、車扱全体では2%増となった。