ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JR貨物、4-6月取扱量1%減少

2018年7月19日 (木)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が18日発表した2018年度第1四半期(4-6月)と6月の輸送動向によると、4-6月の取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて1%減少(前年同月比)となった。

中旬に発生した秋田地区の大雨、6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震の影響により、高速貨物233本が運休となった(前年は、高速貨物102本が運休)。

コンテナは、積み合せ貨物が労働力不足に伴って鉄道へのシフトが進み、関西発を中心に好調に推移したほか、自動車部品が国内の自動車生産が堅調なことから、東海・九州発で荷量が増加した。また農産品・青果物は九州産玉葱が順調に生育し出荷が旺盛となったこと、食料工業品はビールの共同輸送が進み、砂糖が増送となったこと、エコ関連物資は焼却灰や建設発生土が順調な発送となったことから、それぞれ前年を上回った。

紙・パルプは国内需要の減少に伴う生産体制見直しなども影響し、出荷が大きく落ち込んだほか、化学工業品は生活用品や合成樹脂が低調な荷動きとなったことから、前年を下回った。これらの結果、コンテナ全体では0.4%減となった。

車扱では、石油が4月の気温が前年より高く推移したことに伴って灯油・重油の需要が減少したため、低調に推移した。またセメントが定期修繕の影響により減送となった結果、車扱全体では2.9%減となった。

一方、6月の輸送動向はコンテナ・車扱合わせて5.1%減少(前年同月比)した。コンテナが3.4%減、車扱が9.6%減となった。大阪府北部地震のほか、下旬に発生した広島地区大雨の影響により、高速貨物219本が運休となった(前年は、高速貨物60本が運休)。