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ミネベア、防衛・航空宇宙事業拡充へ国内拠点再編

2012年6月4日 (月)

荷主ミネベアは4日、防衛・航空宇宙事業を拡充するため、松井田工場(群馬県安中市)の敷地内に延床面積約9000平方メートルの専用工場を建設し、手狭となっていた大森工場(東京都大田区)を閉鎖すると発表した。

 

ミネベアでは、特機事業部・大森工場で防衛省向け航空機や艦船用装備品などの特殊機器、民間航空機用の特殊モーターやアクチュエーター、産業機器用のブラシレスモーターや高圧ブロワ、電磁クラッチ・ブレーキなどの生産を行っている。

 

これらの製品群のうち、特に航空宇宙向け製品の需要は国産ロケット向けや新型航空機向けに堅調に推移しており、将来に向けた開発・生産能力の整備が必要となっていた。

 

しかし、四方を住宅地に囲まれた大森工場は拡張余地がなく、現有建物の老朽化が進んでいることなどから、敷地に余裕のある松井田工場内に防衛・航空宇宙向け製品に特化した専用工場を建設し、大森工場から生産移管することにしたもの。

 

産業機器向け製品は藤沢工場(神奈川県藤沢市)に開発・生産拠点を移し、計測機器事業部や複合製品事業部の技術部門との連携を深めることで、より高度な製品開発を進める。

 

新工場は10月に着工し、2013年10月に竣工する。ミネベアが内外の工場建設で得た省エネルギー、廃棄物削減のノウハウを盛り込み、環境負荷を低減した施設とする。