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プロロジス、京都に自社初開発のマルチ型物流施設

2018年11月15日 (木)
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拠点・施設プロロジスは15日、京都府京田辺市でマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク京田辺」の竣工式を行ったと発表した。

同社として京都府内で初の開発プロジェクトで、初めて土地の造成から開発を手がけた施設となる。竣工式には、丸紅ロジスティクスの清水温社長をはじめ、入居企業各社の関係者らが出席した。

プロロジスパーク京田辺は、新名神高速道路八幡京田辺ジャンクション(JCT)・インターチェンジ(IC)、第二京阪道路京田辺松井ICから300メートルと近く、東西・南北の交通の結節点に位置する物流最適地に開発した。

京都・大阪中心部方面へは京阪間を縦断する第二京阪道路により、30分で到達可能で、奈良、和歌山方面は新名神高速道路八幡京田辺JCT・IC-城陽JCT・IC間の開通により京奈和自動車道路を利用できる。北陸、日本海側方面には京都縦貫自動車道・北陸自動車道を経由。また、将来的に新名神高速道路が全面開通した暁には、中国地方から中部地方を結ぶ中間地点となる。

開発地周辺には広範囲に住宅街が広がり、徒歩5分圏内の人口が多く、また、JR学研都市線(片町線)松井山手駅から徒歩10分と通勤利便性が高く、労働力を確保しやすい立地としている。

建物は7万平方メートルの敷地に地上6階建て、延床面積16万平方メートルのマルチテナント型物流施設で、上りと下りそれぞれのランプウェイを備えており、最大45フィートコンテナトレーラーが各階のトラックバースに直接アクセス可能となっている。

ワンフロア最大2万1800平方メートルのスペースを確保し、最小区画4200平方メートルから利用できる。施設で働く従業員の労働環境に配慮し、カフェテリアやコンビニ、エアシャワー付き加熱式喫煙スペース、パウダーコーナーや着替え用ブースなどの機能を充実させたアメニティ化粧室、ドライバー用シャワールームを完備した。

また、プロロジスのマルチテナント型施設初の取り組みとして、倉庫床下の断熱仕様を向上させ、壁を断熱パネルに変更した冷蔵ニーズに対応したエリアを設置。一般的なマルチテナント型施設と異なり、入居時の冷凍・冷蔵対応工事を軽減可能な仕様とすることで、入居企業のイニシャルコスト削減と工期短縮に寄与する。

さらに、トラックバースの入出庫車両情報をタイムリーに把握できる「スマートバースシステム」や、スマートフォンを活用しカスタマーの従業員の入退館管理を可能にする「入退館受付システム」を導入。また、外構植栽の維持管理には芝刈りロボットを活用。全館LED照明と車両センサー照明を採用し、事務所照明の個別制御や外構共用部に太陽光発電を利用するなど、エネルギー消費を削減する。

屋上に2.5メガワットの太陽光発電を整備しているほか、「エネルギー管理システム」を導入することにより、カスタマー毎の電力消費量の見える化が可能となっている。

BCPには、プロロジスの標準仕様である緊急地震速報システムや衛星電話の導入に加え、停電時でも機能の一部を維持するための非常用発電機を設置すると共に、災害時にも一部のトイレは利用可能となるよう給水系統を設定した。

このほか、敷地内の自然竹林を整備・保全したり、路線バス用に敷地内スペースを提供し、安全に乗り降りできるバス停を整備、周囲の景観になじみやすいグリーン系を含んだ色の外壁パネル仕上材を採用したりと、地域環境・地域貢献へ取り組んだ。

■施設概要
名称:プロロジスパーク京田辺
所在地:京都府京田辺市松井宮田1
敷地面積:6万9701.56平方メートル(2万1084.72坪)
延床面積:16万1367.33平方メートル(4万8813.62坪)
構造:地上6階建RC+S造
着工:2017年5月
竣工:2018年11月