ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

1軸100キロ低減、東洋ゴムが北米向け新トラックタイヤ

2018年11月29日 (木)
空白

荷主東洋ゴム工業は28日、北米向けに新たなトラック・バス用低燃費スーパーシングルタイヤを供給すると発表した。

新タイヤは3月に確立した新ゴム配合技術を採用することによって、高い耐摩耗性能を維持しながら、転がり抵抗を6%低減(同社従来品比)したもので、来春から供給を開始する。タイヤサイズは445/50R 22.5。

米国では、商業輸送で温室効果ガスの低減に効果のある技術・製品を認証し、市場への導入促進を図る「スマートウェイプログラム」が施行されていて、同社は2010年からこの認証を取得したトラック・バス用タイヤ10商品を市場に投入してきた。

これまでは一軸につき左右それぞれ2本ずつのダブルタイヤによる構成が主流だったが、北米市場では左右1本ずつのタイヤで代替できるスーパーシングルタイヤが普及しており、同社は17年から供給を始めている。

新製品のスーパーシングルタイヤは、独自に開発した特殊ベルトパッケージをタイヤ構造に採り入れてタイヤ形状や耐久性を確保するとともに、車軸の左右に装着されるタイヤの間隔が広がることで、車両の操縦安定性を高めた。

ダブルタイヤの場合と比べ、タイヤとホイールを合わせた質量を車軸1軸につき100キロ減らすことが可能で、車両全体の軽量化につながることから積載量を増やす効果も見込める。通常はトラクタ(トレーラーヘッド)の後軸に2軸、トレーラー部に2軸の車軸が配されているため、400キロ大幅な軽量化となる。