カトーレック、仙台低温物流センターで保税許可取得

認証・表彰カトーレックは3日、同社の仙台低温物流センター（仙台市宮城野区）が、横浜税関から1日付けで保税蔵置場の許可を取得したと発表した。

同センターは冷凍冷蔵倉庫の保税蔵置場で、今回の取得により、冷凍冷蔵品の輸出入貨物の蔵置・取り扱いが可能になった。併せて、動物検疫所から畜産物の輸出入検査場所の指定も取得した。

センターは2016年3月に竣工した365日24時間稼働の四温度帯対応倉庫で、仙台東部道路の仙台東インターチェンジ（IC）から3キロに位置し、仙台を中心とした東北エリアや全国へのアクセスにも優れ、食品・日用品などの在庫保管・流通加工と各納品先への効率的な配送拠点として運営している。

今回、仙台塩釜港から7キロと近く、食品業界の顧客に対し、冷凍冷蔵品の保税エリアへの入庫から輸出入通関、保管・仕分・流通加工作業・出庫・輸配送までトータルなサービスを提供する。これにより、保税に係る物流コストの削減やリードタイム短縮、品質面での向上・コンプライアンス強化を実現した。動物検疫所の輸出入検査場所の指定を取得していることから、畜産品をはじめとする原材料の調達物流から製品の販売物流まで、顧客とのサプライチェーンをトータルでサポートする。

同社は、東北エリアの低温流通サービスの拡充をロジスティクス事業の重要戦略の一つと位置づけている。保税蔵置場の取得により、コンテナ取扱量が旺盛な仙台塩釜港を主軸に、グローバルなコールドチェーンの物流拠点としてサービスの強化を進めていく。

■物流センター概要
名称：カトーレック仙台低温物流センター
所在地：仙台市宮城野区扇町1-3-25
構造：鉄骨造2階建て（準耐火構造）
敷地面積：1万1657平方メートル（3526坪）
延床面積：1万593平方メートル（3204坪）
用途：冷凍・チルド・冷蔵・常温
許認可：保税蔵置場、畜産物の輸出入指定検査場所
事務所：705平方メートル（216坪）
倉庫：冷凍（マイナス25度）2221平方メートル（672坪）、チルド（0-5度）841平方メートル（254坪）、冷蔵（5-10度）5517平方メートル（1670坪）、常温1260平方メートル（381坪）
トラックバース：30バース（うち可動式ドックシェルター30バース）
バーチレーター：2基
エレベーター：2基
監視設備：各異常監視センサー、温度センサー（データ蓄積型）