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半径10キロ圏で物流完結、特注家具”出力”の体験イベント

2018年12月5日 (水)

話題VUILD(ヴィルド、川崎市川崎区)は13日、このほど発表した「ウェブ上のアプリケーションを通じてオーダーメイドの家具を”出力”」できる自社開発の設計システム「EMARF」ベータ版の体験イベントを川崎市の同社工房で行う。


EMARFは家具に使用する木材の産地やデザインを選んだり、ユーザーが求めるサイズにカスタマイズしたりできる、VUILDが独自に開発した設計システムで、世界中のデザイナーがデザインテンプレートを投稿して「透明性の高い形」で収入を生み出すことができるほか、デジタル加工機を持つ全国の生産者が地域の木材を「即座に製品に変え、世界中のユーザーに直販」できる革新的な仕組みが特徴。

これまではバリューチェーンの川上に位置する製材所・材木屋・工務店など全国30か所にデジタル木工機器「Shopbot」(ショップボット)を提供してきたが、EMARFとShopbotを連動させることで、地域の材料を用いてユーザーに「最短距離・最短時間」でオリジナル製品を届ける体制が整った。

EMARFは「地域に根ざしたものづくり」にこだわり、最小限の物流で完結させるため、伐採、製材、乾燥、Shopbotによる切削――といった、すべての生産過程を半径10キロ圏内のエリアで完結させる仕組みを構築し、森の生態系の維持や地域産業の活性化につなげたい考えだ。

また、デジタルプラットフォーム化することで中間マージンを中抜きし、仕上げを買い手に委ねることで「ほぼ木材の原価に近い価格」でデザインにも寸法にもこだわった家具を提供するとしている。

今後は、ユーザーが希望のイメージをスケッチ化してデータに落としこむことができるようにするなど、「個人の創造性を拡張しうるインターフェースの展開」を検討。世界で普及している7000台のShopbotと連携し「国を超えて自立分散型の地域生産プラットフォームを活用できる」ようにする。

体験イベントは13日16時から川崎市のVUILDの工房で開催。EMARFを操作し、その場でShopbotで木材を加工して家具を組み立てるという。

■イベント概要
日時:12月13日16-20時
場所:VUILD工房
所在地:川崎市川崎区日進町3-4unico1F-A
プログラム:16-18時プレゼンテーション+デモワークショップ、18-20時懇親会