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ニチユ、三菱重工向けエンジンフォークを受託生産

2012年11月8日 (木)

拠点・施設日本輸送機(ニチユ)は8日、三菱重工業から要請されていた国内向けエンジン式フォークリフト委託生産を行うことで合意した、と発表した。

ニチユと三菱重工は資本提携関係にあり、三菱重工がグローバルな生産体制の再編に取り組む一環として、ニチユに国内向け小型エンジン車の生産委託を実施するもの。

ニチユと三菱重工は、2009年4月に国内フォークリフト販売会社を統合してニチユMHIフォークリフトを発足させており、既にエンジン車を含めたフルラインでの販売体制は確立済み。

一方、バッテリー式フォークリフト(バッテリー車)はニチユ京都工場、滋賀工場、エンジン車は三菱重工汎用機・特車事業本部本工場(神奈川県相模原市)とそれぞれ別拠点での生産となっていた。

三菱重工は生産体制を再編する方針の下、汎用機・特車事業本部本工場での車両の生産を2013年12月末で終了するとしており、この方針に基づき両社間でニチユでの国内向け小型エンジン車の委託生産検討していた。

生産場所は、バッテリー車と同じニチユ京都工場、滋賀工場とする計画で、既存設備を最大限に活用することで投資を抑制するとともに、生産・物流面での効率化を目指す。

三菱重工からの部品供給により、滋賀工場でマスト溶接・組立て、京都工場で最終組立てを前提としたレイアウトを計画している。

来年5月から生産を開始し、生産規模は年産4000台を見込む。

ニチユでは「2013年4月のタイ工場稼動によって、国内、中国工場を合わせた3拠点での生産台数はバッテリー車のみで2014年度に年産20000台に達する計画としており、これにエンジン車の生産が加わることにより、さらなる収益基盤の強化が期待できる」としている。