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江崎グリコなど3社、鉄道モーダルでグリーン物流表彰

2018年12月12日 (水)

認証・表彰江崎グリコは12日、日本貨物鉄道(JR貨物)、全国通運(東京都中央区)の3社共同で行う取り組みが、「2018年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」で「経済産業省商務・サービス審議官表彰」を受賞したと発表した。

▲11日に行われた授賞式の様子

今回受賞対象となった取り組みは、31フィートのコンテナを活用した、調達物流と製品物流を組み合わせた新たなサプライチェーンの構築。江崎グリコでは、従来、関西から関東までの全国6か所の工場、原料倉庫、商品倉庫などの主要拠点への輸送をトラックで行っており、工場への原料納品と工場からの製品出荷をそれぞれ実施していたため、復路を空車で走らせざるを得ない状況が発生していた。

しかし、これらの全体最適化を図るため今回、日本貨物鉄道と全国通運との協働により、31フィートコンテナを活用した鉄道網で主力幹線ルートの一部を鉄道で結ぶ仕組みにシフトした。同時に、原料納品と製品出荷を往路・復路で一体化させ、空回送区間を削減することを実現した。

これにより、環境負荷低減とドライバーの生産性向上を実現したという。また、「オートフロア」や「ジョルダー」を常備した31フィートコンテナを活用することで、女性や高齢者などでも積卸し作業が「苦労なくできる」ようになったほか、鉄道の定時性を軸としたスケジューリングにより物流特有の不規則性からも解放されたことで、「ドライバーの労働環境改善」にも寄与した、としている。

■従来の輸送フロー

新たな輸送フロー