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東急建設、最大27トンのPC桁運搬可能な台車開発

2018年12月20日 (木)

▲運搬台車写真

ロジスティクス東急建設は20日、最大27トンのPC桁部門などの重量物を積み、あらゆる方向に運搬できる「PC桁部門運搬台車」を開発し、新京成線(鎌ヶ谷大仏駅-くぬぎ山駅間)の連続立体交差化工事第一工区に導入した、と発表した。運搬台車の開発により、5か月の工期短縮を実現した。

この工事は、千葉県、鎌ケ谷市、新京成電鉄が共同で鎌ヶ谷大仏駅とくぬぎ山駅を結ぶ3.3キロをPC桁で高架化するもので、家屋が密集して借地可能な用地が限られているため、狭あいな敷地で最大27トンものPC桁部門を所定の位置に運搬するのが施工上の課題となっていた。

そこで、東急建設は自社特許「重負荷車輪の構造」を使用した硬質ゴムタイヤを装着する重量物運搬台車にアウトリガーと横移動フレームを加え、直線だけでなくカーブや横移動ができる地上用の運搬台車を開発した。

用地が限られる今回の工事では、高架橋躯体構築が下り線側の一期、上り線の二期に分けた施工となり、一期施工では架設するPC桁部門の運搬を、高架上に軌条設備(仮設の運搬用レール)を設置する方法で行ったが、二期施工では軌条設備設置には幅員が足りず、設置する躯体構築完了を待つ必要があるため、地上運搬できるかどうかが課題を克服するカギを握っていたという。