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東急建設、移動可能な耐震補強工法を開発

2013年3月13日 (水)

ロジスティクス東急建設(東京都渋谷区)は13日、補強場所を移動設置できる「移動可能な耐震補強工法」を開発したと発表した。

PC鋼棒の緊張による圧着で柱に専用の金物を固定しブレースを設置する工法で、従来の枠付き工法に比べて脱着が容易となり、耐震補強後の建物使用状況の変化に対応し、ブレースを再利用して移動、再設置できるようにした。

これまで、ブレース材を用いた耐震補強では、柱と梁に囲まれた構面に、鉄骨系の枠を設置しこれにブレースを取り付けていた。

適用対象の構造形式はRC造、SRC造、S造で、建物用途の制限はない。同社は「特に、商業施設、工場、倉庫、事務所に効果を発揮するとしており、耐震改修後数年を経て、売り場や、生産ライン、テナントの変更に応じて間仕切り壁を柔軟に変更したいというニーズに対応する。

補強装置の移動を、はつりなどを伴う大規模な工事を必要とせずに、短工期・低コストで行うことができ、従来の圧着と比べ、取付け部のコストを50%削減できたという。

同社は今後、商業施設、工場、倉庫を主にターゲットとして同工法の展開を図る。