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ヤマト運輸でDM便2.3万冊未配達、14年間発覚せず

2019年1月9日 (水)

事件・事故ヤマト運輸は8日、岐阜県内の事業所でメール便の配達を請け負っていたクロネコメイトと呼ばれる委託配達員が、2004年から18年12月までの14年間にわたり2万2956冊を配達せず、滞留させていたと発表した。顧客からの問い合わせで発覚した。

委託配達員がメール便を配達しきれなかった場合、同社の社員に業務を引き継ぐルールとなっているが、今回の配達員は業務時間内に配達できなかったメール便を事業所へ持ち帰らなかったという。14年間もの長きにわたって発覚しなかったのは、顧客からの問い合わせ・照会がなかったことに加え、同社は「管理側とクロネコメイトとのコミュニケーション不足」も一員になったとみている。

すでにこの配達員との委託契約は解除しており、今後は未配達の対象顧客への個別対応を進めるとともに、社内のコンプライアンスリスク委員会を通じて事例を共有するなど、「指導、教育を徹底し、全社一丸となって再発防止に取り組んでいく」としている。