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厚労省の規格改正に対応、古河ユニック

安全機能強化した超大型ユニッククレーン発売

2019年1月21日 (月)

荷主古河機械金属は21日、傘下の古河ユニック(東京都中央区)が大型トラック架装用超大型ユニッククレーンの一部機種の安全機能を強化し、厚生労働省による移動式クレーン構造規格の一部改正に対応した安全強化モデルとして、1月23日から販売を開始すると発表した。

移動式クレーンの構造規格の一部改正は昨年2月26日に告示されたもので、つり上げ荷重が3トン未満の移動式クレーンを対象に、荷重計以外の過負荷を防止するための装置が義務付けられた。

これを受け、古河ユニックは昨年10月に安全強化モデルとして販売を開始したユニッククレーン「G-FORCE」(Gフォース)シリーズに続き、大型トラック(車両総重量20トンクラス以上)架装用2.95トン吊り超大型ユニッククレーン「URU580シリーズ」「URU1000シリーズ」の安全機能を強化、規格改正に対応した定格荷重指示装置を備えるモデルとして発売する。

規格改正を受けて搭載する定格荷重指示装置は、定格荷重を超えるおそれがある場合に2段階の警報で注意を促し、過負荷作業によるクレーンの破損や転倒事故を未然に防止するもので、アウトリガの張出幅や作業領域によって変わる定格荷重にも対応。やむを得ず片側のアウトリガを最大に張り出せない現場でも、最大で張り出している側での作業は、最大張出の性能で作業できる。

このほか、ジョイスティック式と選択スイッチ式の2種類から選べる連動ラジコンを標準装備し、一部の機種ではブーム・アウトリガ未格納警報装置も標準装備に採用した。

標準価格(税別)は「URU580」シリーズ(3?5段ブーム)が705-966万円、「URU1000」シリーズ(3?4段ブーム)が1221?1250万円。2機種合わせて年間50台の販売を目指す。