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SBSの売上高が2000億円台到達、M&Aで相乗効果も

2019年2月13日 (水)

ロジスティクスSBSホールディングスが13日に発表した2018年12月期の本決算は、リコーロジスティクスの買収など主力の物流事業で進めた積極的な拡大戦略により、初めて売上高を2000億円に乗せた。また、既存事業では、人手不足を背景とした料金改定の取り組みが成果を上げ、営業利益が32.3%の増益となる82億4000万円を確保した。

 
累計(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
203,516
33.1%
営業利益
8,240
32.3%
4%
経常利益
7,607
17.5%
3.8%
四半期純利益
4,409
△0.8%
2.2%

8月にSBSグループ入りしたリコーロジスティクス(現SBSリコーロジスティクス)と既存のグループ企業との相乗効果創出を目指す取り組みは、海外拠点の統合、全国配送網の組織化といった主要プロジェクトが実行段階に入り、物流事業収入が34.3%増の1886億2700万円へと増加。料金改定の動きと併せて3PL事業の新規受注や既存事業の拡大につなげ、人件費、傭車費、燃料費の上昇分を吸収しきって部門利益が7割増の45億7200万円となった。

ハード面では5月に茨城県阿見町で三温度帯対応の物流施設が竣工・稼働し、6月には千葉県野田市で3万5000坪の物流施設用地を取得して造成工事に着手、大阪市住之江区南港では19年3月竣工に向けて延床面積1万8000坪の物流施設整備を進め、需要が増す3PL事業のインフラの強化を図った。さらに、11月には横浜市緑区長津田の物流施設の信託受益権を部分的に譲渡し、投資資金を回収した。

今期(19年1-12月)は「組織横断的なソリューション提案の動きが定着しつつあり、大規模な新規案件の獲得が増える」見通しで、通期売上高2500億円(前期比22.8%増)、営業利益90億円(9.2%増)、最終利益48億円(8.9%増)を見込む。