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NTTロジ、レンタル機器自動クリーニング用ロボット導入

2019年3月4日 (月)

ロジスティクスNTTロジスコ(東京都大田区)は1日、レンタル機器のクリーニング作業に用いる「自動クリーニング作業ロボット」を全国通信用機器材工業協同組合(中央区)と共同開発し、同社埼玉物流センターに導入したと発表した。

同社は撤去・回収したレンタル機器を再利用できるようにするためのクリーニング、動作試験などリファビッシュ業務を行っているが、人手による作業が中心で、近年は人手不足もあって生産性の向上が求められていたことから、埼玉物流センターに自動クリーニング作業ロボットを導入した。

▲「自動クリーニング作業ロボット」構成図

同ロボットは、多関節ロボット2機で構成するロボットアームとドライアイスを使用し、自動でクリーニング作業を行うことができるもので、ドライアイスの粒子を圧縮空気で噴射させ、短時間で機器の汚れを除去する。氷点下79度のドライアイスを用いることにより、付着物の表面温度が急激に低下し、熱収縮によって付着物と機器本体との間に隙間が発生、その隙間にドライアイスの粒子が入り込み、750倍の体積膨張によって付着物を剥離する仕組み。

▲「自動クリーニング作業ロボット」クリーニング作業

最大処理能力は1時間あたり280台、最大200パターンのクリーニング方法の登録が可能で、従来の手作業によるクリーニングと比べ、大幅な生産性向上が期待される。同社は「今後、このロボットをさまざまなレンタル機器のクリーニング業務に拡大していく」としている。