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ASEANスマートコールドチェーン構想で戦略策定

2019年3月11日 (月)

国際国土交通省は8日、ASEAN10か国で向こう5年間に取り組む「ASEANスマートコールドチェーン構想」の実現に向けたビジョンと戦略を策定した、と発表した。

品質面で優位な日本の低温物流技術を用いる「スマートコールドチェーン」をASEAN地域で実現するため、(1)貨物需要の底上げ(2)ソフト、ハード両面の基盤整備促進(3)新たなコールドチェーンビジネスの創出支援(4)新技術を活用したコールドチェーン物流の構築――に取り組む。

具体的には、域内の一般消費者に対する意識啓発の促進などを通じ「コールドチェーン物流が不可欠となる生鮮食品」などの需要増加を図り、ハラル物流の需要に対応する環境整備も進める。また、コールドチェーン物流の規格、基準の導入を促し、日本の物流事業者の競争優位性を高めるほか、ASEANでビジネス展開の障害となっている兼業規制や外資出資比率が過半数以下などの外資規制の改善を働きかける。

さらに、新規流通事業の開発を促すため、新たなコールドチェーンビジネスとなるモデル事業を支援し、コールドチェーン物流の需要取り込みを目指す。