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日通、政府備蓄米不正で罰金50万円の略式命令

2019年4月5日 (金)

事件・事故倉庫保管中に雨漏りで外装の袋が濡れたにもかかわらず、「中の玄米が濡れていなかった」として新しい袋に詰め替え、偽造した検査印を押した――など、政府米の備蓄で昨年発覚した不正行為で、日本通運は5日、広島簡裁から罰金50万円の略式命令を受けたと発表した。

日通広島支店で、農林水産省の販売委託を受けた三菱商事から再委託されていた政府米の販売業務2014年から16年までの間、3回にわたって「検査印が押された別の米袋」に詰め替え、検査印を偽造した。

14年6月の不正では、広島支店の社員が「雨漏りのため外装が濡れた12年産の政府米(1袋30キロ、玄米)15袋」を新袋に詰め替え、偽造した検査印を押印。15年2月と16年9月頃には、保管中の荷崩れなどで外装が破れた14年産政府米合わせて251袋を新袋に詰め替え、同様に偽造印を押した。

これらの不正行為のうち、12年産の政府米15袋は16年5月から6月にかけて飼料用米として飼料工場1か所へ出庫したが、主食用としては流通していないという。これらの不正により、三菱商事は農水省から業務改善命令、日通は文書による指導を受けている。

この度の処分の事実を厳粛に受け止め、全社を挙げてコンプライアンスの徹底と再発防止に取り組み、信頼の回復に努めていく。4月5日公表の「政府米業務における不正行為に関する刑事処分について」より