自動車輸出4か月連続増、名古屋税関管内5県

ロジスティクス名古屋税関が23日に発表した管内（愛知、三重、静岡、岐阜、長野の5県）の貿易概況（速報）によると、4月は輸出が3か月連続の増加となる前年同月比2.9％増、輸入が2か月連続の増加となる5.4％増と輸出入ともに伸び、合計額は2兆5100億円（3.7％増）、収支差額は8544億円（0.5％増）となった。

輸出の全国合計が前年同月実績を割り込むなか、名古屋税関管内5県では船舶や航空機類の輸出が伸び、全国の税関管内における輸出額は7か月連続で1位をキープ、収支差額も2009年4月以来、121か月（10年1か月）連続で首位を守った。

主力の自動車輸出は4か月連続の増加となる5159億円（1.2％増）で、全国の自動車輸出に占める割合は48.5％。自動車部品は1.4％減少し、6か月連続の減少を記録した。輸出額の増加に寄与した品目のうち船舶類の増加は3か月連続、前年同月実績の127倍、航空機類は42.2％それぞれ増えた。

相手国別では、中国を含む対アジア輸出が0.4％増（6049億円）、対中国輸出が4.7％減（2389億円）、対米国が8.4％増（4746億円）、対EUが7.1％増（2519億円）となり、中国向けの減少と米国向けの増加が目立った。

■名古屋税関管内からの自動車輸出推移