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フェデックス、米国内でアマゾンとの決別表明

2019年6月10日 (月)

話題米フェデックスコーポレーションは現地時間の7日、米国内でアマゾンとの契約を更新しない「戦略的な決定を下した」と発表した。フェデックスは、2018年1年間の売上に占めるアマゾンのシェアについて「アマゾンはフェデックスの最大の顧客ではない。総売上の1.3%未満だった」と強調した。

アマゾンは自前の配送手段の構築を加速させる一方、現在の配送委託先の間では将来への不安や運賃・料金への不満が高まっているともいわれることから、フェデックスは先手を打つ形でこうした不安定要素からの脱却を図ったものとみられる。

両社の”決別”は、米国内の配送サービスに限定される。同社はECから発生する配送需要について「米国では26年までに1日5000万個から1億個へと成長するだろう」と予測。

フェデックスは現在、EC分野で数千もの小売業者にサービスを提供するネットワークと能力を構築しており、「ECの将来とフェデックスがそのリーダーとしての役割を担うことに期待している」と、アマゾンと決別してもEC配送への関与は継続していく考えを示した。