ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

国内貨物2年連続減少か、日通総研が見通し改訂

2019年6月26日 (水)

ロジスティクス日通総合研究所は25日、ことし3月にまとめた2019年度貨物輸送見通しの改訂結果を発表した。実質経済成長率が0.2%の上昇にとどまり、設備投資も大きく減速するとの見通しを示した上で、18年度の国内貨物輸送量実績見込値を0.3ポイント上方修正した一方、19年度は0.7P下方修正し、2年連続の減少になると予測した。 国際貨物輸送量は、外貿コンテナ貨物の輸出を1.6P、輸入も0.5Pそれぞれ下方修正。航空貨物輸送量も輸出を5P、輸入を1.2Pそれぞれ下方修正し、貨物量が減少に転じるとの見方を示した。

19年度の総輸送量は「全品類で減少が予測される」として0.9%減と2年連続のマイナス予想。個人消費、設備投資ともに18年度よりも増勢が大きく鈍化するなか、消費関連貨物、生産関連貨物はマイナスへ反転するとみた。

建設関連貨物は、公共投資や住宅投資が小幅ながら増加に転じるものの、輸送量を押し上げるには至らず、マイナス推移が続き、建設関連貨物を除く一般貨物は1.4%の減少となる。

上期は食料工業品や日用品などを中心に堅調な動きが期待される一方、下期は個人消費の低調を受け、マイナスへの反転が避けられないと見通した。