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ガンプラ需要まだ拡大、生産4割強化へ新工場

2019年8月5日 (月)

拠点・施設バンダイナムコホールディングス傘下のバンダイスピリッツは、静岡市葵区長沼にあるバンダイホビーセンターの敷地内にプラモデルを生産する新工場「バンダイホビーセンター新館」を建設する。2020年秋から稼働し、プラモデル生産能力の強化を図る。

バンダイスピリッツは1969年、静岡県清水市に工場を取得し、80年には「ガンプラ」の生産を開始、ことし4月には累計出荷数が5億個を突破する人気商品となっている。

現在のバンダイホビーセンターが竣工した06年度のガンプラ年間出荷数は660万個だったが、高まる需要に対応するため工場内に多色成形機を増設するなどした結果、18年度は1573万個と2.4倍に拡大。ガンプラ40周年を迎える20年は、横浜・山下ふ頭で「実物大の動くガンダム」の登場やハリウッドでガンダムの実写映画が制作される(公開時期未定)など、国内外で需要が高まるとみられることから「中長期的に安定した生産体制に備える」ため、新工場の建設を決めた。

「バンダイホビーセンター新館」は、現ホビーセンターの敷地内に成形建屋を設け、多色成形機6台を増設。建設後の多色成形機は35台(電動25台、油圧10台)に増加し、生産力は1.4倍に高まる。

延床面積は本館8767平方メートル(3階建て)、新館1488平方メートル(平屋)で、新館では小型AGV2台(自動搬送機)による効率化を図るとともに、成形画像検査機による不良成形品の混入防止対策を施し、効率性を引き上げる。