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大和ハウス、全量売電の新工場、大和物流の配送拠点も

2012年7月10日 (火)
岡山第二工場の外観

岡山第二工場の外観

ロジスティクス大和ハウス工業は11日から、「全量を売電する太陽光発電システム816kW搭載の環境配慮型新工場」として、岡山県赤磐市の岡山工場内に第二工場を稼動させる。

 

新設した第二工場は、香川県三豊市の四国配送センターの機能を移管し、経営の効率化を図るとともに、「マザー工場」としての機能強化も図った。物流子会社の大和物流の配送センターとしても利用する。今後、太陽光発電システム816kWを工場屋上に設置し、10月から全量を中国電力へ売電する。

 

岡山工場では1997年10月から、中国地方4県向けの戸建住宅・賃貸住宅用部材の生産、出荷を行い、07年7月からは四国工場の統合を機に四国4県、兵庫県の一部地域向けの戸建住宅・賃貸住宅用部材の生産、出荷も開始した。

 

同社では全工場の生産性向上を図るため、岡山工場をマザー工場に位置付け、生産設備を検証するとともに、ライン配置や作業工程、設備仕様など、全国の工場のモデルとなる生産ラインの構築のため、試作工場としての機能を持たせている。第二工場はマザー工場としての機能強化と経営の効率化を図る狙いで、10日に竣工する。

 

岡山第二工場の内部

岡山第二工場の内部

工場内には節電効果のある高効率反射板照明器具「レフボファクトリー」を導入。高効率反射板と高効率ランプとの組み合わせで、これまでの水銀灯の高天井用照明と比べ、消費電力を45%、年間CO2排出量を13トン削減する。

 

また、東西約10メートル・南北7.5メートルの吊庇を設け、風雨時の戸建住宅・賃貸住宅用部材の積み卸しと雨濡れを防止し、作業効率の向上とともに、品質を維持できるようにした。

 

同社は今後、マザー工場の改善を全工場に展開し、生産効率の向上を目指す。グループ全体では、2012年度に10MW、14年度までに70MWの再生可能エネルギー発電事業を行う計画。

 

■岡山第二工場の概要
建物名称:岡山工場第二工場
所在地:岡山県赤磐市多賀2056
敷地面積:22万1231平方メートル(岡山工場全体の敷地)
延床面積:2万814平方メートル
構造:鉄骨造平屋建
用途:プレハブ住宅部材製造
着工:2012年1月
操業:2012年7月11日
投資額:17億円(太陽光発電システムを除く)
太陽光発電所の名称:岡山工場太陽光発電所(仮称)
太陽光発電システム発電容量::816kW
太陽光発電パネル:シャープ製(約202kW840枚)、サンテックパワー製(約205kW840枚)、LGエレクトロニクス製(約207kW812枚)、ソーラーフロンティア製(約202kW1344枚)
発電稼動時期:2012年10月
年間売電売上:3000万円