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ANAHD、アフリカでドローン血液検体輸送

2019年8月29日 (木)

行政・団体ANAホールディングス(HD)は29日、エアロセンス、国立国際医療研究センター(NCGM)と共同で2020年1月からアフリカ・ザンビア共和国でドローン物流を活用した血液検体などの輸送を行う、と発表した。

▲ザンビアの道路舗装率は低く、雨季に道は川のようになる

ザンビアでのHIV感染者は推計で110万人(2017年)といわれ、診断や治療が欠かせないが地上交通インフラが未発達な地域が数多くある。道路舗装率も高くはなく、医薬品や迅速診断キットを農村部にあるヘルスセンターまでの陸路での輸送が困難となっている。

そこで同国の保健省と協力の下、ANAHDは業務全体の統括、運用はエアロセンスが担い、NCGMは保健医療分野を行うというかたちでドローンによる輸送を行うことにした。

▲エアロセンスが運用するドローン

輸送するのはHIV/AIDSの診断や治療に必要な検査用血液検体(乾燥濾紙血液検体DBSを含む)、結核検査用の喀痰、消耗品、試薬、迅速診断キットなどの医療関連物資。

ANAHDは今回のドローン物流によって、検体回収から診断、治療も含めた保健医療サービス全体の所要期間を短縮することや輸送品質の向上により検査の質の向上を図るとしている。