国内熊本赤十字病院と上天草市立上天草総合病院は14日、準天頂衛星「みちびき」を用いてドローンで血液などの医療物資を輸送する実証実験を19日に実施すると発表した。
この実証実験は、内閣府と準天頂衛星システムサービスの「2020年度みちびきを利用した実証事業」に採択されたもので、イームズロボティクス社が主催する。鴻池運輸のグループ会社である九州産交運輸やトッパン・フォームズなどが「救急・災害時ドローンプラットフォームネットワーク」の一員として協力する。
実験では、完全自律制御のドローンを用いて上天草市立天草総合病院から海を隔てた嵐口漁民グラウンドまで模擬血液や検体などを輸送し、医療ドローンの位置情報や、輸送ボックスの温度、振動、受取確認情報などを把握できるか検証。このほか、被災地調査ドローンから災害時保健医療福祉活動支援システムに被災地の状況をアップロードする検証や、トヨタのハイブリッド車がドローン基地局に電力を供給する試験を行う。