拠点・施設小林製薬は11日、カイロを中心とした北米事業の拡大に向け、6億円を投じて生産工場の延床面積を4.8倍に拡充したと発表した。
米国ジョージア州ダルトンの用地2万5000平方メートルに、子会社「ヒートマックス社」の新工場が竣工する。新工場の建築敷地面積は2万5000平方メートルで現工場敷地面積の2.3倍、工場延床面積も5000平方メートルで現工場の4.8倍となる。新工場は8月に竣工する。
同社グループでは、海外事業に注力して2015年3月期売上高200億円を目指し、重点エリアとして北米、中国、東南アジアを位置づけている。06年にヒートマックス社を子会社化、ことし1月にはヒートマックス社がグラバー社を子会社化し、カイロを中心に、冷却シートなどを販売している。
防寒用カイロでは市場トップシェアを占めており、近年では治療用カイロでも業容を拡大していることから、ジョージア州ダルトンに新工場を竣工し、北米を中心とした需要拡大に対応する。