ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

国交省、SOx規制適合油での正常な運航を実証

2019年9月10日 (火)

調査・データ国土交通省海事局は10日、硫黄分濃度規制(SOx規制)強化に対応するため、2019年6月末から9月にかけて規制適合油を用いた実船のトライアル運航を実施し、問題なく燃料切替・運航できたという結果を報告した。

硫黄酸化物(SOx)などによる人や環境への悪影響低減のため、20年1月1日より規制強化が実施されるにあたり、現状の高硫黄燃料油(硫黄分3.5%以下)から低硫黄の規制適合油(硫黄分0.5%以下)へ燃料を切り替える必要があるが、低硫黄のため流動点が高くなった場合など配管やフィルターに詰まり、燃料油の移送が困難となるなど、懸念事項もあることから、国交省では内航船12隻を使用してトライアル運航を行った。

その結果12隻の船舶のすべてで問題が生じることなく燃料切替と運航を行うことができたとの報告がされた。国交省では今回のトライアル航行で得られた知見をもとにことし3月に作成した「2020年SOx規制適合舶用燃料油使用手引書」を改訂した。