行政・団体国土交通省海事局は28日、中・長距離フェリー、RORO船および内航コンテナ船の積載率動向について公表した。これは、2024年4月から6月の期間に実施されたアンケート調査の結果に基づくもの。
今回の発表は、国土交通省が昨年6月に決定した「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づくものであり、トラック長距離輸送から鉄道や船舶へのシフトを図るため、最適な輸送モードの組み合わせを推進する施策の一環である。調査結果によると、中・長距離フェリーおよびRORO船の積載率には航路によってまだ余裕があり、物流事業者に対してモーダルシフトの検討を促す機会となっている。
具体的には、今回の調査では中・長距離フェリー航路の積載率が発表され、例えば、北関東-北海道の航路では上りが65-70%、下りが80-85%と報告された。また、RORO船では、京浜-東東北航路が95-100%の高い積載率を示している一方、阪神-北四国の航路では55-60%の積載率であった。さらに、今回から内航コンテナ船の積載率も公表され、京浜-北海道の航路では上りが60-65%、下りが65-70%といった数値が示された。
国土交通省は、これらの結果を踏まえ、モーダルシフトの一層の推進に向けて、今後も定期的に調査を行い、結果を公表する方針だ。また、物流業界に対して、まだ余裕のある航路の活用を呼びかけ、モーダルシフトの促進を目指している。今回の発表により、荷主および物流事業者は効率的な輸送手段の選択肢を広げることができ、長距離トラック輸送から鉄道や船舶への転換が期待されている。
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