ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

住友重機械工業、中国唐山工場で追加設備投資100億円

2010年8月30日 (月)

拠点・施設住友重機械工業は30日、中国河北省にある唐山工場に総額100億円強の追加設備投資を実施すると発表した。

 

現地法人の住友重機械(唐山)有限公司と住友建機(唐山)有限公司に対し、2011年にかけて変減速機向けに35億円、油圧ショベル向けに71億円を投資し、生産設備の増強、建屋の増設、土地の取得を行う。

 

住友重機械工業は中国市場の販売を強化するため、2007年12月に唐山工場(現地法人2社)を設立し、09年2月から生産を開始。工場稼動が順調に軌道に乗っていることもあり、前倒しで生産能力の増強を行い、引き続き市場の拡大が見込まれる中国に対して事業を拡大するもの。

 

変減速機は、天津と上海の2か所にも既に工場を開設して中国全土に販売を行っており、唐山工場では、中大型減速機であるギヤボックスの生産。これらの生産台数を増やすとと
もに、鉱山機械向けの大型機種や製鉄機械向けの特殊機種などの新しい商品も加え、対象
市場を拡大する。

 

油圧ショベルは、同社初の海外工場として09年6月から唐山工場で生産を開始したが、既に当初の生産計画を前倒ししてフル生産の状況にあり、今年度は年間2000台を生産するものの「市場の拡大に供給が追いつかない状況」であることから、設備を増強して年間3000台規模へ生産拡大する計画だった。

 

しかし「中期的に見ても供給不足が懸念される」として、生産能力を年間5000台に引き上げ、隣接する土地の取得と工場増設、設備投資を合わせて総額71億円の投資をすることにした。