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ロジスティクス商船三井は22日、JERA向けにアンモニア輸送船2隻の定期用船契約に関わる基本条件合意書を締結したと発表した。
同社はJERAが出資する米国ルイジアナ州「Blue Point」で製造される低炭素アンモニアを、日本国内の碧南火力発電所（愛知県碧南市）へ輸送する計画で、実現すれば日本初となる大規模な低炭素アンモニアの海上輸送となる。船型はVLGC（大型LPG運搬船）で、商業規模での低炭素アンモニアバリューチェーンの構築に向けた取り組みの一環となる。
アンモニアは、燃焼時にCO2を排出しない次世代のクリーンエネルギーであり、肥料や化学品の原料に加え、発電プラントや船舶燃料、水素キャリアとしての活用が見込まれる。今後の需要拡大を見据え、同社は輸送実績の積み重ねとともに、バリューチェーン全体の構築にも注力する構え。
商船三井は経営計画「BLUE ACTION 2035」において環境戦略を主要方針とし、グループ環境ビジョン「2.2」では2050年までのネットゼロ・エミッション達成を掲げる。今回の合意により、脱炭素化に向けた同社の取り組みは新たな段階に入るとみられる。国内外で進むカーボンニュートラル化の潮流を受け、今後も脱炭素社会に向けた海上物流の構造転換が加速するとみられ、今回の契約はその先駆けとなる可能性がある。
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