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デンソー・GMS、インドネシアで保冷輸送の就業支援

2019年9月30日 (月)

国際 デンソー(愛知県刈谷市)とグローバルモビリティサービス(東京都港区、GMS)は9月30日、インドネシアでコールドチェーン物流網構築に向けた就業支援サービスの実証実験を10月から開始する、と発表した。

GMSは、従来の与信審査に通らなかった人でも事業を始めるための車両ローンを組める仕組みを開発・提供しており、今回の実験ではデンソーの冷凍機を搭載した小型保冷車を現地のドライバーに貸し出し、生鮮・冷凍食品の配送業務を通じて得た配送収入などを検証する。将来的にはGMSの仕組みを用いて貧困層や低所得者層の就業支援と保冷輸送サービスの改善を目指し、ビジネスモデル確立に向けた課題の特定を行う。

同社が提供する車両ローン返済の仕組みは、金融情報とインターネットを活用した技術によってリアルタイムに車両を管理し、返済が滞った場合には遠隔操作でエンジンが始動できない状態にするもので、返済が確認されると再度始動できる状態に戻す。同社はこの仕組みを用いて就業を目指すドライバーに計画的な返済を促し、世界で17億人と言われる金融サービスにアクセスできない人々に活躍の機会を創出することで社会課題の解決を進めるという。

デンソーは17年3月にソフトバンク、住友商事らと7億円をGMSに出資、ことし8月にはリードインベスターとして5社から17億円を追加出資するなど、同社とのビジネスモデル構築に積極的な投資を行っている。

▲デンソーの冷凍機を搭載した車両のイメージ(出所:デンソーHP)