全ト協、全国トラック運送事業者大会を報告

イベント全日本トラック協会（全ト協）は9日、千葉県の幕張メッセ国際会議場と東京ベイ幕張ホールで開催した「第24回全国トラック運送事業者大会」の報告を公表した。

同大会は、関東トラック協会を中心として運営し、全国のトラック運送事業者1300人が参加。来賓として一見勝之国土交通省自動車局長、森田健作千葉県知事（代理）、熊谷俊人千葉市長などが出席した。

分科会では「健康管理の増進と交通事故防止対策の推進について」と「働き方改革実現に向けた取引環境の改善について」の2つのテーマでパネルディスカッションを行ったほか、記念講演では、いすみ鉄道前社長の鳥塚亮氏が「廃線の危機からの脱出」について講話した。

同大会の決議内容は次の通り。

■第24回全国トラック運送事業者大会決議（原文ママ）
（1）改正貨物自動車運送事業法の円滑な実施に係る適切な対応を図ろう
（2）長時間労働の是正を図るため生産性の向上や取引環境の改善等「働き方改革」の実現に向けた対策の推進を図ろう
（3）標準貨物自動車運送約款の浸透等による適正な運賃・料金の収受を推進しよう
（4）人材確保対策を積極的に推進しよう
（5）交通及び労災事故の防止並びに環境・省エネ対策を積極的に推進しよう
（6）高速道路通行料金の大口・多頻度割引制度を堅持し更なる割引制度の充実及び高速道路の積極的な活用に向けた諸対策を実現しよう
（7）新技術を活用した物流の効率化等を推進しよう
（8）自動車関係諸税の簡素化・軽減の実現並びに消費税の増税に係る円滑な転嫁を促進し
よう
（9）適正化事業の推進による法令遵守を徹底しよう
（10）大規模災害発生時における緊急輸送体制を確立しよう