ホンダ、マレーシアの四輪車合弁拠点で新ライン着工

拠点・施設本田技研工業（ホンダ）は19日、マレーシアの四輪車生産販売合弁会社「ホンダ・マレーシアSDN・BHD」（マラッカ州）が既存工場敷地内で第二ラインの建設に着工したと発表した。2013年中に稼働を開始する。

第二ラインでは「ジャズ」（日本名フィット）などの小型車やハイブリッド車を中心に生産し、年間生産能力は5万台とする。第一ラインと合わせた生産能力は、現在の5万台から10万台に拡大する。投資額は3億5000万マレーシアリンギット（86億8000万円）で、第二ライン立ち上げに伴い、新たに約700人を採用する。

また、合弁会社はマレーシア市場におけるハイブリッド車の需要拡大を見越し、ハイブリッド車の現地生産を年末から既存ラインで開始する。現在、日本から輸入・販売している「ジャズハイブリッド」を生産し、2013年の第二ライン立ち上げ後は、第二ラインへ移管する。

合弁会社はは2011年、マレーシアのハイブリッド車セグメントでトップとなる4600台を販売、ことしは1万台の販売を計画している。第二ラインの新設に先行してテストコースと完成車検査場の拡張を進めているほか、12日に発売された新型「シビック」の生産に合わせて、既存ラインに新型の自動溶接設備の導入も行っている。