ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

きくや美粧堂、物流自動化へ自動収納庫2基導入

2019年10月28日 (月)

サービス・商品スイス・カルデックスレムスター社製の自動収納庫システムを販売するアルテックは28日、美容室向け化粧品・美容器具卸のきくや美粧堂(東京都渋谷区)が、東日本エリアの中核物流拠点「イーストロジスティクス」(東京都大田区)に縦型回転式自動収納庫システム「カルデックスレムスターRS」を2基導入した、と発表した。倉庫では国内初の試み。

同システムは、高さ5.8メートルの装置の中に、幅305センチ・高さ25.5センチ・奥行62.8センチの棚が32個収納された装置で、ボタン操作により取り出したい商品の棚が取り出し口まで移動する。倉庫内の天井空間を有効活用できるだけでなく、作業者の腰の高さまで自動で棚が移動するため、作業負担が少なく省人化にもつながる。

装置には、取り出し口にセーフティセンサーがついており、作業者の安全や商品の保護に配慮しているほか、機械音の抑制、トレイが上下する際の風圧の抑制なども設計に盛り込んだ。装置の中に商品を保管するため、セキュリティ対策や在庫管理にも貢献するという。

システムの導入に際し、きくや美粧堂サプライチェーン本部は「卸としては品ぞろえが勝負。出荷頻度の少ないものでも取りそろえておくことが大事。垂直回転棚はスペースを有効活用できるため、賃料の高い都市型物流施設に適している。将来的な自動化への第一歩と位置付けている」としている。