財務・人事内外トランスラインが30日に発表した2019年12月期第3四半期(1-9月)決算によると、売上高170億600万円(前年同期比0.8%減)、営業利益10億9100万円(0.6%減)、経常利益11億2000万円(1%増)、最終利益7億8100万円(6.2%増)と、売上高・営業利益は前年同期を下回ったものの、経常利益と最終利益は前年同期比プラスで着地した。
国内事業は、米中貿易摩擦などの外部環境による取扱数量の減少分をカバーできず部門売上112億7100万円(1.8%減)と減収だったが、国内子会社のフライングフィッシュは、日EU経済連携協定の効果で、欧州からの輸入食材やオリンピック関連の建材等の取扱いを増やした。部門利益は6億9600万円(1.5%増)だったため、国内事業は減収増益。
海外事業は、連結子会社11社のうち、インド、米国と韓国・内外釜山物流センターが売り上げに寄与したことで、中国、東南アジア地域の不調を補い、部門売上57億3400万円(1.1%増)、部門利益4億5200万円(4.8%増)と増収増益だった。
2部門の営業利益は増益だったが、のれん償却費と子会社株式の取得関連費用の調整によって全体の営業利益は前年同期比マイナスとなった。なお、通期の業績予想は、日本・海外ともに状況の好転が見込めず、当初の見込みよりも為替が円高で推移していることから、当初予想よりも14億円少ない売上高231億円(0.7%減)、同じく1億3000万円少ない営業利益16億2000万円(0.2%増)に下方修正した。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)19/12/3Q | 19/12/中間 | 19/12/1Q | 18/12/通期 | |
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売上高 | 17,006 [-0.8%] | 11,301 [-0.4%] | 5,525 [-0.4%] | 23,254 [7.1%] |
営業利益 | 1,091 [-0.6%] | 718 [-2.1%] | 297 [-4.5%] | 1,616 [7.7%] |
最終利益 | 781 [6.2%] | 501 [3.9%] | 202 [3.5%] | 1,146 [-3.8%] |
売上高営業利益率 | 6.4% | 6.4% | 5.4% | 6.9% |