拠点・施設日本触媒は25日、溶接、飲料、ドライアイスなどに使われる液化炭酸ガスのプラントを増設すると発表した。川崎製造所の既存敷地内に増設し、既存プラントと合わせて生産能力は年産7万トンに拡大する。投資額は10億円で、2014年3月に完成、翌4月から商業運転を開始する。
炭酸ガスは不燃性で安定した不活性ガスで、溶接ガス、ドライアイス、炭酸飲料など幅広い需要があるにもかかわらず、石油化学コンビナートの合理化などで供給が減少傾向にあることから、増設を決めた。浮島工場で大気中に排出している炭酸ガスを回収することで液化炭酸ガスを製造し、供給不足の解消に寄与するとしている。