日本郵船、CO2削減の国際プロジェクトに参画

環境・CSR日本郵船は4日、国際的プロジェクト「DecarbonICE」（デカーボンアイス）に参加したことを発表した。

「デカーボンアイス」とは、回収した二酸化炭素をドライアイスに変えて、海底の堆積物の中に貯蔵する技術を研究する新しい炭素回収プロジェクトで、2019年10月1日にデンマークの海事研究開発センターと日本郵船のほか、ソブコムフロト（ロシア）、クヌッセンOAS（ノルウェー）、アードモア海運（米国）のほか、世界各国の海運会社、造船所などが参画している。

プロジェクトはまず、船舶から排出される排気ガス中の二酸化炭素を運航中に回収し、極低温プロセスにより昇華させドライアイスにする。次にドライアイスを船舶から深海へ送り込み、二酸化炭素を液状や水和物として安全かつ永続的に海底堆積物の中に貯蔵する。

二酸化炭素の回収・貯蔵技術は、既存の船舶にも導入が可能で、同社は「将来的にバイオ燃料などと組み合わせることで、二酸化炭素の排出よりも回収が上回る『カーボンネガティブ』を実現できる」としている。

▲ドライアイス化処理メカニズムのイメージイラスト（出所：日本郵船）