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ANA、CO2削減で機内のドライアイス使用中止

2021年9月16日 (木)

▲ドライアイスに代わり採用される保冷剤(出所:ANAホールディングス)

環境・CSRANAホールディングスは20日から、国内線の機内食や飲料の保冷に使用しているドライアイスを、繰り返し使用可能な保冷剤に順次変更する。二酸化炭素排出量に加えて、使用後に出る梱包材なども削減することで、地球環境や経済性、安全性の面で持続可能な取り組みを実現させる。

国内線機内ではこれまで、カートにドライアイスを搭載して保冷に使用してきたが、大気中への年間1700トンの二酸化炭素排出や、コストなどが課題となっていた。昨年4月から代替品として保冷剤の導入の検討と検証を続けた結果、このほどジャパンコールドチェーン(東京都渋谷区)の「Fujiyama(フジヤマ)18」を選定し、切り替えを決めた。液剤は人が触れても害のない食品添加物を使用したもので、長時間の保冷効果により、安定した温度で機内食や飲料を提供できる。

ドライアイスの使用削減により、合わせて使用していた年間30トンの梱包材や敷きマットなども削減。コストは従来の80%に当たる2億円を削減できるという。