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2020年 年頭所感

丸運・荒木社長「ことしは創造・継続・革新の年」

2020年1月8日 (水)

ロジスティクス丸運の荒木康次社長は7日付の年頭あいさつで、ことしが第2次中期経営計画の最終年となることを踏まえ、「創造・継続・革新」をキーワードに事業を推し進める考えを発表した。

(以下、要旨)

▲荒木康次社長

ことしは、庚子(かのえね、音読みではこうし)年となっているが、十干の「庚(かのえ)」には、3つの意味があるそうだ。第1に「継続する」第2に「つぐなう(償う)」第3に「あらためる(改める)」。 つまり前年からの良かったこと、成果などを継続すること。そして新しい考えや方針で更新していくことだ。「子(ね)」は、十二支の1番目で「増える」という意味があるという。私流に解釈すれば、庚子(かのえね)年は、「令和の新時代において、丸運グループの新しい動きを創造し、そして継続していくとともに、改めるべき課題は思い切って革新していく年である」と考えている。

現在は、第2次中期経営計画(2017年度から19年度)の最終年度を迎えており、この間、堺物流センターや川崎ベイ物流センターの開業、栃木物流センター第2倉庫と第3倉庫の建設、丸運ロジスティクス東北・酒田営業所のリニューアル、中国での佛山、蘇州への拠点拡大による倉庫面積の倍増、ベトナム・ハノイで現地法人の設立とホーチミンへの進出、そして基幹システムの再構築(MLS計画)などに取り組んできた。一方で、八尾、八尾南営業所、東扇島物流センター、丸運トランスポート西日本・福岡営業所の縮小・閉鎖も行い、成長のための新陳代謝をおこなっている。そのほかにも、CSR経営推進のための「環境月間」「コンプライアンス推進月間」「安全月間」「品質月間」「社会貢献推進月間」の展開、人材育成体系の整備やカジュアル・エブリデイの導入といったソフト面での改革も進め、成長へのチャレンジを続けてきた。

現在作成中の第3次中期経営計画では、成功目標をつくるにあたり、従来型の積み上げ方式をやめ、長期経営ビジョンで定める「10年後のなりたい姿、ありたい姿」を見据えて、22年度をゴールとした数値目標を設定し、これを達成するためにはどのような行動をとるべきかを考えるという⼿法に改めた。また、この期間を「飛躍に向けた準備期間」とし、将来に向けた布石となるような投資も行っていく。一方で、長年慣れ親しんできた組織体制や仕事の進め方にもメスを入れる必要があると考えており、「顧客優先主義」を強く意識した組織・経営体制をソフト面からも作り上げていきたいと考えている。

第3次中期経営計画の最終年度である22年9月に、丸運は創業130周年を迎える。天竜川で呱々の声を上げ、戦後の成長から平和の時代にかけて、激動の中を生き抜いてきた先輩たちの偉業を偲びながら、常に新しい息吹を送り込む「常若(とこわか)」のスピリットでその日を迎えたいと願っている。あとは皆さんと一緒に、この第3次中期経営計画の実現に邁進していきたい。キーワードは、「全員参加型、全員実行型の第3次中期経営計画」である。ことしは早々に衝撃的なニュースが飛び込んできた。今後中東情勢の悪化による原油価格の高騰といった予期せぬような事態に発展しかねない懸念はあるが、アンテナを高く張り情報収集と分析に努め、「創造、継続、改革の(かのえね)」年とするように努めていくので、全員で確かな一年を築き上げていこう。