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丸運が長期ビジョン、危険物保管などに積極投資

2022年5月23日 (月)

ロジスティクス丸運は20日、「2030丸運長期ビジョン」を発表した。1892年(明治25年)の創業からことしで130周年となり、コロナ禍などによる大きな環境変化を踏まえ、2030年度に向けたグループの成長戦略の方向性を示した。

ビジョンではまず、事業の将来像として「貨物輸送とエネルギー輸送の両輪経営の継続」「成長市場への積極投資」「石油輸送の効率化推進」の3つの柱を示した。成長市場としては、リサイクル物流、機工、食品流通、潤滑油化成品などの危険物保管を挙げた。

▲2030年の事業領域(緑:貨物輸送、赤:エネルギー輸送)イメージ(出所:丸運)

「ESG重点目標」も盛り込み、環境分野(E)については「グループのCO2排出量の19年度比20%以上削減」「鉄道・内航船輸送の推進」、社会活動(S)としては「30年度の重大事故・労働災害の年間ゼロ」「女性管理職割合10%以上」と設定した。ガバナンス面(G)では「コンプライアンスの徹底」を掲げた。

30年度のグループの数値目標も示した。営業収益(売上高)は600億円以上(21年度実績467億円)、経常利益20億円以上(7億7000万円)。また、9か年(22年度から30年度まで)の投融資枠(M&Aを含む)を250億円と設定した。丸運は長期ビジョンに基づき、今後、23年度から3か年の第4次中期経営計画を策定する予定だ。