財務・人事ヤマトホールディングスが30日に発表した2020年3月期第3四半期(19年4-12月)決算は、宅急便単価の値上げにより売上高は1兆2577億2400万円と前年並みを維持したが、自社集配網の構築に向けた人件費の増加が利益を圧迫し、営業利益が前年同期比32.6%減の500億7700万円と低迷した。
これに海外関連会社ののれん減損などによる投資損失23億6700万円が加わり、経常利益は36.4%減の468億3000万円で着地した。
デリバリー事業の取扱数量は、宅急便が13億9000万個と前年同期から0.7%減少、クロネコDM便も17.7%減の7億6100万冊だった。単価の上昇により、部門売上は1兆165億4700万円(1%増)と微増だったが、人件費の増加が響き、部門利益は348億600万円(41.4%減)と大幅減益となった。
これを受けて同社は、通期の売上予想を400億円引き下げ1兆6300億円(前期比0.3%増)に、営業利益予想を220億円引き下げて400億円(31.4%減)とした。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/3/3Q | 20/3/中間 | 20/3/1Q | 19/3/通期 | |
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売上高 | 1,257,724 [0%] | 800,126 [1.4%] | 381,726 [0.3%] | 1,625,315 [5.6%] |
営業利益 | 50,077 [-32.6%] | 6,213 [-73.5%] | -6,100 [ - ] | 58,345 [63.5%] |
最終利益 | 31,406 [-27.3%] | -3,459 [ - ] | -9,747 [ - ] | 25,682 [40.9%] |
売上高営業利益率 | 4.0% | 0.8% | -1.6% | 3.6% |