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事故調、軽貨物車の列車衝突事故で報告書公表

2020年2月27日 (木)

事件・事故運輸安全委員会は27日、茨城県ひたちなか市で2019年5月4日に発生した軽貨物車の列車衝突事故について、報告書を取りまとめて公表した。

この事故は、ひたちなか海浜鉄道湊線の阿字ヶ浦行き下り列車が金上駅-中根駅間を走行中に、遮断器と警報機のない踏切で軽貨物車と衝突、軽貨物車に乗っていた2人が死傷したもので、事故調査委員会は「軽貨物車の運転者が列車の接近に気づかなかった可能性があるが、運転者が死亡しているため、原因を明らかにすることはできなかった」と結論づけた。

再発防止策としては、「遮断器と警報機のない第4種踏切道を廃止するか、保安設備を整備すべき」とし、鉄道事業者・道路管理者・地域住民などに対して踏切の統廃合と安全対策について協議するよう求めた。

事故を受けてひたちなか海浜鉄道は、すべての第4種踏切道に「とまれみよ」の看板を設置するなど、注意喚起の対策を講じている。

▲事故現場付近は第4種踏切道が連続して設置されている(出所:事故調査委員会)