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佐川利用客に濃厚接触者なし、計3回消毒実施

2020年3月10日 (火)

話題佐川急便は10日、名古屋市港区の「港営業所」に出入りする宅配協力会社の社員(60代男性)に新型コロナウイルスの感染者が確認されたことについて取材に応じ、「お客様に当該男性の濃厚接触者はいないことが確認された。営業所は7日から計3回の消毒を行った」と回答した。

佐川急便は、7日の出社時に同男性の発熱を確認し事情を聞いたところ、家族に感染者の濃厚接触があったことが分かったため、同日午前中に男性の行動範囲を消毒。8日に男性の感染が確認されたことから、8日18時~21時と9日7時~12時にわたり、事務所、荷物保管場所、車両、トイレ、休憩室、更衣室、通信機器――など、営業所内で考えられるすべての範囲を消毒した。

これらの消毒は保健所の指示に従って行われたが、同社は消毒作業中に通常業務を一旦停止したため、9日17時の営業再開以降も同営業所の集配業務に遅延が発生することに理解を求めている。

また、9日に確認中としていた同男性と濃厚接触した可能性のある利用者については、「濃厚接触者はいないことが確認された」と回答し、協力会社の中に濃厚接触者がいるかどうかについては「把握していない」とした。

佐川急便と日本郵便のケースでは、1社単独の物流拠点であったため、即時対応することができているようだが、複数事業者と多数のドライバーが出入りするマルチテナント型の物流施設で感染が確認された場合、業務一時停止による影響は大きく、また濃厚接触者の特定にも時間を要することが予想されるため、今後予想される事態に備えて対応を協議する必要がありそうだ。