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岩崎電気と帝人、樹脂製の屋外照明用LEDランプを共同開発

2010年9月2日 (木)

アパレル岩崎電気と帝人が共同開発したLEDアイランプ岩崎電気と帝人は2日、主にアルミが用いられていたLEDランプの放熱筐体に、高熱伝導性樹脂を使用する製品を共同開発したと発表した。口金を除く筺体すべてを樹脂製とした屋外照明用LEDランプは初めて。

 

看板や作業現場などに使用される照明には、主にセルフバラスト水銀ランプが用いられているが、消費電力の大きさなどに課題があった。LEDランプとすることで低消費電力、長寿命化が可能となるが、放熱材としてアルミを使用するため、充分な光束(光の量)を実現しようとするとランプ自体が重くなり、LEDの発熱が電気回路に影響を及ぼすなどの問題もあった。

 

両社は、2009年末から共同開発に取り組み、岩崎電気の照明器具設計技術と帝人グループのポリカーボネート樹脂に「ラヒーマ」を複合した高熱伝導性樹脂とを融合することで、明るさ、低消費電力、長寿命、軽量を併せ持つ新製品を開発したもの。

 

新製品は岩崎電気が「LEDアイランプ」として商品化し、年内に発売する計画で、帝人はポリカーボネート樹脂に「ラヒーマ」を複合した高熱伝導性樹脂を岩崎電気に供給する。岩崎電気は、看板、仮設、工場、屋内施設などの市場に加え、LEDアイランプの性能やデザイン性を活かして、建築家や照明デザイナーなどによる新たな用途に向けた展開を図り、発売当初は年間3万本の販売を見込む。

 

帝人はこれを機に、LED分野でのラヒーマの展開を強化し、15年に数百トン規模の販売を目指す。また、今後の需要動向に応じ、量産設備の導入も視野に入れる。