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アマゾン物流拠点で感染者、備え生きスピード再開

2020年3月25日 (水)

ECアマゾンジャパンの物流拠点「小田原フルフィルメントセンター(FC)」で働く40歳代の協力会社の男性従業員が、新型コロナウイルスに感染していたことが25日、わかった。男性が従事していたのは配送業務ではなく倉庫内業務。同社広報はLogisticsTodayの取材に対し「24日に感染を確認した後、消毒の専門業者による全館消毒を実施し、25日朝からセンター業務を再開した」と話した。

▲小田原フルフィルメントセンター(出所:アマゾン)

男性の感染を確認したアマゾンは24日午後、同FCの従業員を直ちに帰宅させた上で倉庫オペレーションを一時的に休止したが、事前に消毒業者を手配できるよう準備していたことが奏功し、物流業務の停止時間を短時間に抑えて翌日の朝からの業務再開につなげることができた。再開時期の判断について、同社は「保健所と連携して対応しており、その判断に沿って25日朝から業務を再開した」と説明した。

感染が確認された男性が配送商品に触れたことによる配送事業者や受取人への感染拡大の可能性については、「梱包された商品に感染者が触れても、感染するリスクはかなり低いという世界保健機関(WHO)のガイドラインに従い、出入りする物流事業者や消費者への注意喚起は特に考えていない」と述べた。同社の説明から、男性は梱包前の商品を扱う業務には従事していなかったものとみられる。

男性が勤務する小田原FCは、同社が国内で展開する物流拠点のなかで最大規模となる20万平方メートル(6万坪)の延床面積を誇る。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国内ではインターネット通販(EC)の利用が急増しているとみられるが、EC最大手であるアマゾンの最大物流拠点で休止期間が長引いた場合、主な配送エリアである首都圏への影響は計り知れないものがあっただろう。

同社に限らず物流拠点で感染者が発生することによる社会への影響は大きく、特にECへの依存度が高まっている最近の状況ではできる限り避けたい事態だが、もはやどこで感染者が発生しても不思議ではない。同社の広報担当者が「物流オペレーションを止めることの影響の大きさは認識している。だからこそ日頃から手洗いやマスクの着用といった従業員への指導を徹底するなど、有事に備えていた」と話すように、今回のケースでも専門の消毒業者と事前にコミュニケーションを取るという事前の備えが明暗を分けたのは間違いない。

■3月25日20時現在で判明している物流関連の感染者数

 宅配/郵便トラック/鉄道港湾/倉庫航空海運物流業界全体備考
   計536014
3月2日112日本郵便/伊勢湾海運
3月6日11日本郵便
3月8日11佐川急便
3月10日11三井倉庫
3月17日112日本郵便/日本貨物航空
3月19日22日本貨物航空
3月23日33日本貨物航空
3月24日11日本郵便
3月25日11アマゾン
※LogisticsToday調べ