オープンロジが独自で庫内作業の支援機器開発

サービス・商品提携倉庫を用いてEC事業者向けに物流委託サービスを提供しているオープンロジ（東京都豊島区）は9日、倉庫現場の作業効率向上を支援するため、指に装着して1次元バーコードを読み取りデータを伝送するリング型バーコードリーダーの製造と販売を開始した、と発表した。

このバーコードリーダーは、システム開発を中心に行ってきたオープンロジが独自に製造・販売するもので、同社の提携倉庫と、倉庫管理システム「オープンロジ・プラットフォームコネクト」を導入している企業に向けて販売される。

開発の経緯について同社は、「作業の効率化と標準化を目指して様々な機材をテスト導入し、検証してきた。当社の倉庫管理システムは市販のバーコードリーダーでもフレキシブルに設定・利用可能だが、2万円以下の安価な製品は保証がつかず、品質が安定していないので長期利用に耐えられない。一方で、保証が付いている4万円を超えるような高価格帯の製品は、多くの倉庫業務では不要な2次元バーコード（QRコード）の読み取り機能やLED照明などの機能が付いたオーバースペックな製品が多い。こうしたことから、当社オリジナルブランドとして低コストで、安定的に動作する機器を製造・販売するに至った」と説明。提供開始1か月で30台程度の販売実績があるという。