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ANAカーゴ、中国線で客室内に貨物積込み開始

2020年4月16日 (木)

ロジスティクスANAカーゴは16日、一部の中国路線で客室部分に貨物を搭載する取り組みを開始したことを発表した。

航空各社は、航空貨物輸送の多くを担う国際旅客便の運休・減便により貨物輸送スペースの供給不足が続いていることから、旅客機に乗客を乗せずに貨物だけを搭載して運航する取り組みを進めているが、ANAカーゴでは客室上部の荷物棚に貨物を搭載する取り組みを始めた。

10日の上海発羽田行き「NH968」では、貨物を客室部分に搭載する作業工程を確認。今後は座席の上にも搭載することを検討しており、具体的な搭載方法が航空局から承認され次第、上海-羽田路線から順次実行に移す。

航空貨物輸送は、支援物資やマスク、防護服、検査キットなどの医療関連物品に加え、各国の物流混乱により生じた滞留貨物の取り寄せなどにも活用されており、旺盛な需要が続いている。航空各社は臨時貨物便の運航などで対応しているが、もともと多くの貨物を旅客便で運んでいたため、旅客便の大規模な運休・減便によって供給不足と運賃の高騰が生じており、ANAカーゴではサプライチェーンの維持を社会的使命と捉え、今回の緊急措置を打ち出した。