ロジスティクスANAカーゴは22日、旅客機の座席への貨物搭載を正式に開始したことを発表した。これにより、床下の貨物室だけを使用していた従来と比較して1.4倍の重量を輸送できるようになったという。
今回の取り組みでは、通常であれば乗客が座るはずの座席をビニールで覆い、座席に置いた貨物は輸送中に動かないようシートベルトで固定。この方法で航空局から承認を得て、日本の航空会社として初めて座席への貨物搭載を実現した。
同社は、4月10日から上海発羽田行きの路線で客室に貨物を搭載する取り組みを進めており、これまでは客室上部の荷物棚に貨物を搭載していた。今後は需要動向を踏まえて対象路線を拡大していく予定だという。