ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

IP無線アプリ「Buddycom」が1万人防災訓練で活躍

2020年4月23日 (木)

サービス・商品IP無線機能を中心とする未来型チームコミュニケーションアプリ「Buddycom」(バディコム)を提供するサイエンスアーツ(東京都新宿区)は22日、北海道庁が実施した防災訓練に「Buddycom」が利用され、バスの動態管理と情報共有で高い評価を得たことを発表した。

この防災訓練は、北海道・泊原子力発電所で事故が発生したことを想定して行われたもので、周辺自治体と住民1万人が参加。道庁は「Buddycom」のグループ通話、音声テキスト化、動態管理機能を活用して住民避難用バスの運行状況把握と道庁・バス運転手間の情報共有を行い、スムーズに住民の避難を完了させた。

訓練を実施した北海道庁・原子力安全対策課の酒井学氏によると、バスの運転手からは「情報共有がリアルタイムにでき、話した内容とどこにいるかを北海道庁が管理していたため、とても安心感があった」との声が聞かれ、「話した内容が音声と文字になって残るため、聞き逃しても後から確認できるのが非常に良かった」という意見もあった。

従来は、IP無線機を1台ずつバスに配備して情報共有を行っていたが、調達までに時間がかかり、災害時に迅速に手配することが難しい状況で、バスの運転手に渋滞情報や通行止め情報をどのように伝えるかも課題だったという。

「Buddycom」は、今回活用された機能のほか、自動翻訳再生、動画共有、指定範囲内通話、強制起動、手放し発話――などの多彩な機能によって、さまざまな業種で利用されており、物流業界でも車両の運行管理、倉庫作業などに活用が広がっている。

▲(左)グループ通話の利用(右)話した内容の自動テキスト化