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アルフレッサ、中国特区制度で日系医薬品の進出支援

2025年11月11日 (火)

メディカル医薬品製造・卸のアルフレッサホールディングス(HD)は11日、中国市場への支出を目指す医薬品メーカーや医療機器メーカーなどを支援するため、中国の大手医薬品卸売、華潤医薬商業との間で発展的な戦略的業務提携に関する合意書を締結したと発表した。6日に両社による調印式を行った。

アルフレッサは、これまでも日本国内の一般用医薬品や医療機器、化粧品、健康食品などを現地の病院や薬局などに販売してきた。一方、華潤医薬商業は、中国28省の470社を超える子会社を通じ、1万か所以上の大病院を中心に医薬品などの卸売販売や、物流・サプライチェーン関連のサービスを提供している。中国国内の医薬品卸売では3番手の規模となっている。

中国国内では近年、各地で医療特区・特別輸入制度が整備され、国内外の優れた医薬品や医療機器などの導入が進められている。こうした動きを受け、同社も2023年11月、華潤医薬商業と戦略的業務提携に関する合意書を結び、特区などを利用した医薬品や医療機器の販売方法を検討してきた。

その結果、中国広東省内9市の指定医療機関に香港、またはマカオの現地登録品を導入できる「大湾区医薬品・医療機器革新開発計画」に着目し、日本の製薬・医療機器メーカーが中国市場に進出するためのスキームとして、同計画が有効だと判断した。

このため、これまでの両社の提携関係を発展させ、両社が連携することで、同計画を活用した進出スキームの整備・構築を目指すことにした。

▲日系製品の中国導出を支援する発展的な戦略的業務提携を締結(出所:アルフレッサホールディングス)

具体的には、華潤医薬商業は中国国内の最新の医療特区・特別輸入制度と、地域などの情報を同社に提供し、同社が提供する製品に関する現地市場規模や流通状況を調査する。同社はこれまでの調査結果や華潤医薬商業から得た情報などに基づき、中国進出を模索する日本の製薬・医療機器メーカーに、市場に関する情報を提供する。

同社は「中国の医療特区・特別輸入制度を活用したスキームを整備・構築し、中国進出をより短期間で実現できるようサポートしていく」としている。

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